toi toi toi

toitoitoiは30代から40代が集まり、育児の悩み、家事・仕事の両立、日々の生活での困りごと、社会制度の情報共有などを話し合うグループです。

『放射能のこと沖縄のことを考えてみよう』@第5回toitoitoiおしゃべりカフェ

11月17日(日)市民会館和室でtoitoitoiおしゃべり会を行いました。ゲストのママ崎ママさん(原発とめよう秩父人、3.11市民ネット深谷、比企ネット所属)は2011年の福島第一原発事故当時、茨城県で子育て中でした。放射能の情報も知識もない中で「子どもを放射能被爆の危険にさらしてしまった。大事な子どもを被爆から守りたい」と行動を始めました。Sv(シーベルト)やBa(ベクレル)など、今さら間けない基本的なことから、活動を通しての考えや思いを聞きました。

年に一度の子どもの尿検査でセシウムが出たり3年目にのう胞ができて心配した。福島の子どもたちは甲状腺異常が200人を超えて増えている。原発が何年も止まっていても電気は足りている。原発はエネルギーの問題ではなく政治の問題

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脱原発のデモを始めて、何時間も最後まで一緒に歩いてくれたのが伊藤岳さんだった。そこから政治に興味を持った。週に一度のスタンディングで、ある女性が一緒にプラカードを持ってくれた。その人は辺野古の基地建設反対の座り込みをしている人だった。沖縄の問題は自分とは関係ないと思っていたけれど、話をする中で原発の問題と沖縄の基地問題はつながっていると思った。などのお話を聞きました。

 

お話の中で強く心に残ったことは、国が出している放射線の基準値は安全な数値ではなく、経済が問題なく回っていくための数値だということでした。

実際に、空間線量の基準値は、事故前は年間1ミリシーベルトが上限とされていたのに、事故後には20ミリシーベルトに引き上げられている。放射能の害についてはまだ分かっていないことが多く、この基準値以下なら” 安全 ”ということは誰もいえない、だからこそ自分で情報のアンテナをはって自分なりの基準値を持ってほしいとのことでした。

交流の時間やおしゃべりカフェ後にもみなさんの声や感想がたくさん寄せられましたので、一部紹介したいと思います。

 

👩 「学校の校庭の落ち葉が山積みになっていて子どもが遊んでいると心配になる。放射能を家で調べることもできない。給食も放射能の結果は基準内だけど大丈夫なのかな。もっと勉強したい」(Kさん)

 

👩 将来、どのような影響がでるのかまったくわからない中で、今、母として出来ることは何か。

毎日、安売りスーパーで、家計のやりくりと、どこの物なら安心なのか、根拠の無い自分の基準で少しの不安を抱えながら買っていた。キノコが放射能を吸収しやすいからということは知っていましたが、たまにはいいかなーとか、とっても美味しそう❗️新鮮そうな時だけとか…。そんな選び方…。

 

ママ崎さんのお話を聞き、キノコの中でも、しいたけとまいたけは、大好きだけどやめて置こう。鱈はなるべく避けた方がいい、ヒラメなど海底のものも、放射能の溜まっているところに生息しているものも。

 

マイクロシーベルト、ベクレル、セシウムヨウ素…。産地がわかれば、ネットで調べてその産地がどのように放射線を計測しているのか、現在の数値を調べることが出来ることを知りました。

毎日調べる(?)と思うと大変ですが、調べられるときはやってみようという気持ちで、少しずつでもやっていけば良いのかなと思いました。産地は、県名だけではなく、○○県○○市町村単位で分かれば調べられる。シーベルトは空間線量、ベクレルは食品に含まれる値。原発事故から8年も経ってから知ることになり、情けないと思う反面、国が隠している情報、基準の数値を以前よりも上げて良しとしていること。納得が行かないことが沢山有りますが、流されてはいけない。国が言っていることなんだから安全なんだ❗なんて話は無いと思って生きなければ。なんてややこしい。( Y・Aさん )

 

👩 南相馬に行ったこと、後悔はしてませんが被爆してるんだろうなと話を聞きながら思った。今の食生活も内部被爆してるなと。
これから、子孫を残しこの世を担う次世代の人たちには放射能原子力のこと受け継がなければいけない知識だと思う。
これからの課題がたくさんだ。( M・Yさん )

 

👩 これまで気持ちのどこかで、被災地は人ごとで、埼玉は大丈夫、農産物も売りに出てるんだから安全は当然と思っていた自分がなんて浅はかだったと、思い知りました。もうすでに汚染のなかで生きているというのは衝撃的だった。子どもを被爆の危険に晒した被爆から子どもたちを守りたいって言うママ崎さんの思いとか、行動してたまたま出会った人のつながりから沖縄に行き、民主主義が崩壊している最前線にあるのが沖縄だと、話に引き込まれた。
世の中に感性のアンテナを張り巡らすことは意識してないと周りやメディアに流されてしまうなと思った。たくさん刺激を受けました。( T・Mさん )

 

 

最後に放射能について、国や自治体に関係なく市民の方々が自分で測定した結果を公表しているサイトがありますので、みなさんも是非ご覧になってみてください。

・みんなのデータサイト
 https://minnanods.net/

 

知れば知るほど頭が痛くなってくる。
その中で今、できることは何か。
まずは知ること。調べること。情報を共有していくこと。
私も日々の慌ただしさに流されてしまいがちですが、電車の中やすきま時間にちょっとサイトをのぞいてみるくらいならできるかな・・・。