toi toi toi

toitoitoiは30代から40代が集まり、育児の悩み、家事・仕事の両立、日々の生活での困りごと、社会制度の情報共有などを話し合うグループです。

「 toitoitoi☆おしゃべりカフェ 」がありました

2月25日におしゃべりカフェがありました。
今回は、川越でお仕事をされている女性弁護士の方に来ていただき、
憲法につなげて考えてみよう
 〜女性の生きづらさ・男性のいきづらさ・マイノリティのいきづらさ〜」

というテーマで話をしていただきました。

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参加者は、自称ゲイの方や、シングルで子育てをしながら働いている女性、精神疾患を抱えている方、退職後家庭で介護をしながら地域の活動をしている方など家庭の状況や、職業など様々な方に参加していただきました。

各自の自己紹介の後、弁護士さんからまず最初に、性的マイノリティ(LGBTの方々)をめぐる国内の状況や、なぜ差別・偏見がなくならないかについて、また憲法上での男・女・性的マイノリティの権利(特に結婚制度)がどう位置づけられているかについて話していただきました。

お話の中でとても興味深かったのは、法律が国民に対して義務やルールを課すものであるのに対して、憲法は国家や権力者を制限し、国民一人一人の自由と権利を保障するものであるという部分についてでした。
また、憲法が国の最高法規であるため、法律に書かれていない事項でも、国民の自由と権利を守るという憲法の精神に基づいて解釈することもできるとのお話でした。
憲法 ”というと、何か難しくどちらかというと守らなくてはいけないものという固いイメージでしたが、むしろ国家から私たちを守ってくれる、とても身近なものだと思えました。

今回のおしゃべりカフェでは、弁護士さんからのお話と参加者からの質問や意見が交互に交わされ一人一人が話に参加しやすい形で話が進みました。
今の日本では、夫婦別姓だと入籍することができなかったり、戸籍の名前と仕事の名前を使い分けなくてはいけないなどとても不便だという話に対して、そもそも「戸籍」は何のためにあるのか、という話になりました。
世界でも「戸籍制度」があるのは、日本・韓国・台湾だけということで、戸籍制度自体がいらないのではないかという意見も出ました。

また、今の制度では個人が尊重されていない、学校の校則でもそうだが個人の自由を抑圧するようなルールは変えた方がいいという話の流れの中で、個々にとっては不都合なルールでも理由があって作られた背景があったりする。そもそも世の中には理不尽なこと不都合なことが溢れているのだから、ルールを変えようとするよりもその中で工夫をした方が自分の力にもなるし幸せに生きられるのではないか、という意見なども出されました。


その他、

「以前勤めていた職場で管理職になり人に教える立場になった。自分自身は長い目で人を育てたいと思ったが、同じ立場の男性が試用期間内でしかその人を評価せず、効率ばかりを優先していると感じたことがある」

という声、

「教師をしていて自分自身が男女の差別を感じたことはないが、自分でも仕事の中で“男の子なのに”“女の子なのに”という言葉を使ってしまったりする。子供達に教える立場として性別で差別があってはいけないことなどどう伝えていけばいいか」

という声や

「生きづらさを全て政治の問題につなげて考えていたところがあるが、自分自身の問題と、政治による生きづらさの問題は分けて考えた方がいいと思った」

という感想や

「学生時代に働いていた職場でセクシャルハラスメントのような状況があり、それ以降女性らしくすることに嫌悪感を覚えて、男性のような格好をするようになった」

など参加者一人一人がそれぞれの思い・感想を語ってくれました。
少人数だったこともあり、いろいろな考えを聞くことができ、とても有意義な時間でした。
皆様どうもありがとうございました。
おしゃべりカフェ、次回も楽しみです。(みほ)